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布地豆知識

 

合皮(合成皮革)ってなに?


人造皮革は、合成皮革と人工皮革に分かれます。

合成皮革(以下合皮)は、昭和35年ごろ開発されました。2層構造になっていて、基布(織物・ニット・不織布など)に樹脂(塩化ビニール系樹脂、ウレタン樹脂など)を塗りつけ、乾かしたり、溶材を飛ばしたりした後、表面に着色し、必要に応じて、エンボス加工や、揉み加工をして、天然皮革に似させて仕上げた商品のことを指します。ケミカルレザーとも言います。

合成皮革の特徴として、丈夫で、色落ちはなく、水に強く防水機能を持っています。通気性はありません。(加工方法によっては、通気性を持つ商品もあります)


似たような生地に、人工皮革があります。1964年、アメリカのデュポン社が靴の甲革の代用品として開発されたのが。人工皮革の始まりです。 人工皮革とは、もう一歩、構造的に天然皮革に近づけようと加工された生地です。エクセーヌ(商標:東レ)、クラリーノ(商標:クラレ)などは、ポリエステル、ナイロンなどの繊維をフェルト状にして、ポリウレタン溶液を蒸着させた商品です。一般的な特徴として、ソフトな風合いで通気性や透湿性があります
 

 

合成皮革のPU PVCについて

PUは、基布に、ポリウレタンを塗った合成皮革です。軽く、ソフト、変色しにくいなどの特徴があります。バッグ、小物作り、衣料も可能です。絞(表面の柄)をすることが限られています。皮膜が薄いため、摩擦にはPVCに比べて弱いです。厚さは薄いです。エミュー、ワニ革などの凹凸のある絞の合皮はできません。


PVCは、基布に塩化ビニールを塗った合成皮革です。丈夫で硬い感じのする生地です。加工しやすく、強度を必要とする商品に使用することが多いです PUに比べて 生地は重く、厚く、堅いです。熱に変化しやすいです。素材の単価も安価な合皮レザーです。

 

合成皮革・人工皮革レザーの加工の名称 布百選で販売されているもの


エンボス加工
凹凸のある熱ローラーでプレスして、合皮生地表面に縮緬や絞のような柄を型付する加工です。牛、エミュー、ワニなどの絞などがあります。絞とは表面の柄を指し、牛絞とは牛皮に似させた合成皮革レザーのことです。


フロック加工
合皮生地の表面に、フロック(0.1~数ミリの短い繊維)を付着させる加工です。植毛加工とも言われています。合成皮革の表面は短い短毛で覆われてビロード状になります。部分的に植毛したり、色違いで植毛する加工もあります。


スエード
合皮表面の生地を毛羽立たせ、表面は平滑で、ビロードのような光沢があるものです。起源は、なめした皮を毛羽たててビロードの感触を与えた物からきています。
(なめすとは、生皮からコラーゲン以外のたんぱく質、脂肪、血液、水分などを除き、皮が腐らず柔軟性を保持するように処理すること)

 


 

ゴブラン織りについて


ゴブラン織の基本の構成は、平織り重ねの一種です。表の模様になる、多彩なたて糸または、よこ糸を使って、実物大下絵に従って模様をあらわす。さらに、とじ糸を織り込んで、織物を丈夫にするので、重ね組織が応用されたもの。タペストリーとも言う。

この織物の起源は古く、エジプト時代から織られていました。単に仕様するだけではなく純装飾的、芸術品として用いられていました。ゴブラン織として広く一般に認知されるに至ったのは15世紀頃にフランス皇室の援助により、パリで染物業を営むゴブラン家が経営する染色工房に、新しくタペストリの製作場が設けられました。それ以来、このタペストリに、ゴブランの名が付けられたのが、ゴブラン織りの由来です。後の1662年、ルイ14世がこのゴブラン工場を買い上げ、皇室用家具の製造をし、国立ゴブラン製作所としました。
 


 

友禅染めについて


友禅は、元禄時代に京都の扇絵師「宮崎友禅斎」が創案したといわれ、絵画のような模様を染め出した伝統の染色法です。友禅斎が描く画風を きものの柄に取り入れ模様染めの分野に生かされたのが“友禅染め”の誕生となりました。

 

 
 

ちりめん(縮緬)について


表面に細かい「しぼ」のある織物
「しぼ」とは、織物の表面全体に現れた細かい縮みじわの事です。強撚糸を使って縮みをつくります。
糸を引っ張りつつ、強く撚りをかけた後に、糸を緩めると撚りが戻って、わなを作ろうとします。わなを作らせないように何箇所も抑えると。糸のあちこちに小さな起伏が出来ます。繊維に水を吸わせて、撚り戻しを起こさせ波状に曲がりくねって「しぼ」を作ります。この原理を織物に利用したのが、「ちりめん」です。「ちりめん」は、絹だけでなく、扱いやすいレーヨン、ポリエステルなどが使われることが多いようです。


帆布(はんぷ)について


帆布は、船の帆の布に使われたのが起源といわれています。とても丈夫で、耐久性がある綿素材の布地です。 日本でも、耐久性を求められる、テントのシートや、大工さんの道具入れなどとして使われてきました。使い込むに従って、柔らかく、手に馴染んできます。


帆布は、縦糸、横糸には撚りあわされた糸を使って織られています。撚りあわされた糸の太さによって、厚さや風合いが違ってきます。1号では厚い帆布になり、11号は薄い帆布になります。 布百選では、使いやすい 8号帆布と、11号帆布を販売しています。8号帆布は11号帆布に比べて厚く、糸も太くなります。

 

参考図書:
趣味のゴブラン織り 金田粂之助 芸艸堂
アパレルの素材と製品   文化服装学院  文化出版局
新しい繊維の知識 吉川和志 鎌倉書房 
不織布および合成皮革 水野敦 地人書館